juli/ユーリさんのThe last letter
箱から取り出そうと白樺にそっと指先が触れた、その瞬間
涙が止めどなくこぼれて、わたしはしばらくの間そうしていた。
北の大地を生き抜き使命を果たした白樺の「The last letter」
その姿は愛おしくそして限りなく切ない。
遠い国から長い年月を費やし、
こうしてわたしのところに尋ね来てくれた。
よく来てくれたね・・・とわたしの体が返事をしたのだ。
juli/ユーリさんの白樺のThe last letterと、そして白樺の小物たち。
この春からわたしの元へろうそくを届けてくださっている梅原亜季乃さん。
そしてお二人の作品を迎えるにあたりなくてはならないFlower lierre。
「冬月」展 あしたから始まります。
藤本羊子さんのうつわ 2016・11
個展で忙しかったと思いますがカオスにも納品下さってます。
今回、入荷したものは10種類、数が少ないので制限させて頂くかもしれません。
(マグは3点、黒いお皿は1点のみです)
上記お写真はマグと20㎝サイズのお皿を組み合わせたもので
C&Sではございませんがこうして合わせたくなるのが
藤本さんのうつわの特徴だと思います。
Since may 2014
梅原亜希乃さんのミニバラのろうそく
金色の細いリボン
グラシン紙のベールの向こう
小さなミニバラが六つ
気高く見上げていました
そっとつまんで手のひらへ
そうだ、あの人に贈りたい
よろこぶ顔を思い浮かべながら
久しぶりに手紙を書こうと思いました
清水由里子さんのうつわ
昨年よりお取扱いが始まりました。
古い陶器でフランスのカフェオレボウル、イギリスのバターケース、アメリカのミキシングボウルを好んで収集したわたしは彼女の作品を見つけた時、それはそれはそれは釘づけになりました。古い歴史を持つそれらと清水さんの作品の共通点は「ぽってりとした」そして「貫入」であります。是非、清水由里子さんの世界を見にいらしてください。
上:2016新作になります。
中:2015作 再入荷あり
大学で陶芸を学び就職を機に東京へ。
そこからもう一度陶芸を学ぶために多治見の研究所へ。
現在、ご主人とカフェを営んでおられます。
花言葉のろうそく 梅原亜希乃さん
容器 イギリスアンティーク
ツクリテとツカイテをツナグ カオス
宮崎の北部、大分寄りの田舎町にあるカオスは3坪ほどのお店
どこにでもある住宅街の自宅敷地内にあります
オープンは2005年11月です
ひとつしか置けない大きなテーブルは
カオスというお店を表現する絵画そのものです
新しいものを迎えたらお披露目し
また引き算をして新たな世界をつくることを好みます
それぞれの作家のものがクロスし出来上がった世界は
店主にとってそれはそれはいとおしく、慈しみ深いものです
「理想の暮らしには遠くても
こだわりながら暮らしたい
規則や形式に囚われることなく
ツクリテとツカイテまたは人と人をツナグ空間であれますように」
これはまったくの田舎住みゆえ真のことを語っています
むかしむかしブログに書いたことがあるのですが
情報は雑誌や今の時代ならインターネットから入ってきます
またインスタグラムのお蔭でリアルタイムに覗けますね
随分と便利な世の中になりました
それでも、主要都市から距離があることも含め
作家の元へ即座に行けない身としては
結構な遠回りと感じております
作家に対して恐れ多いと思う気持ちから
一方通行に陥り前に進めなかったこともありました
それでもこうして10年+1年を迎えることができたのは
宮崎のみなさんの「行きたい場所」のひとつになれればと
願ったこと
お立ち寄りいただきうれしい言葉をかけていただいたこと
また、わたしと繋がって下さった作家の皆さまにも感謝申し上げます
城さんのうつわご紹介